稼働中の本番サイトに対して診断を行う場合、対象サイトへの負荷や意図しないデータ変更などの
リスクをなるべく軽減した上で実施する必要があります。本記事では、本番サイトへの診断時に
最低限留意いただきたい点をご紹介します。
※実行時、本番サイトに少なからず負荷はかかるため、テスト環境での診断を推奨しております。
◆ 診断を始める前に |
診断を実行することで起こりうる以下2点の事象を確認し、必要に応じて事前対処を行ってください。
データに変更が生じる
対象システムのデータが変更される可能性があります。
そのため、システムやデータのバックアップを事前に取得いただくことを推奨しています。大量のデータ登録やメール送信などが行われる
対象とするサイトの機能によっては、スキャン実施時、対象システムに大量のデータが登録
される可能性があります。また、メール送信を伴うお問い合わせ機能などの場合、大量の
メールが送信される場合がありますので、事前にメール受信担当やサーバー管理者の方に
ご連絡ください。なお、影響が生じる場合は、診断対象外とすることもご検討ください。
※上記のような、診断実施にあたっての事前確認事項をまとめた「問診票」をご用意しています。
以下よりダウンロードの上、ご利用いただけますよう、お願いいたします。
https://help.aeyescan.com/ja-JP/support/solutions/articles/67000711851
◆ 診断ステップ |
◆ 手順詳細 |
1. 実行時のオプションを設定する
スキャン一覧 > 新規スキャン > 「サイト・スキャン基本情報」画面にて、以下を設定します。
スキャン基本オプション > スキャン速度
「ゆっくり」を選択することで、負荷を抑えることができます。
スキャン基本オプション > セーフモード
「標準」を選択した場合、以下機能における巡回の抑制が期待できます。
-ログイン前の画面:問い合わせ、掲示板への書き込みなど
-ログイン後の画面:購入機能「強め」を選択した場合、ログイン前後ともにGETメソッドのみを巡回対象とし、それ以外の巡回・スキャンを除外します。
※ログイン後の機能の巡回のため、ログイン処理のみPOSTでのアクセスを許可します。
巡回・スキャン対象設定
巡回・スキャン対象から除外したい画面を設定いただくことが可能です。
詳細は、以下「FAQ」をご参照ください。
https://help.aeyescan.com/ja-JP/support/solutions/articles/67000694335
2. 巡回のみを開始する
スキャン詳細 > 状態「▶Wait」 > 「巡回、スキャンの内容」にて「巡回のみ実施」を選択し、
「開始」をクリックします。巡回のみを実施することで、スキャン実施前に診断対象外とする画面を
再精査する(手順 3.)ことができます。
3. 診断対象外とする画面を精査する(巡回後・スキャン前)
巡回完了後に画面遷移図を確認し、診断対象外とする画面はないか再精査します。
対象外にする手順については、以下「FAQ」をご参照ください。
https://help.aeyescan.com/ja-JP/support/solutions/articles/67000694716
4. 速度の設定を確認し、スキャンを開始する
スキャン一覧 > ステータス「▶Crawled」 > 「巡回、スキャン」画面にて、「巡回、スキャン速度」
が「ゆっくり」に設定されていることを確認し、「開始」をクリックします。